殺すことはできない

ハクビシンはジャコウネコ科の仲間で細長い体型が特徴の生き物です。その生息域は東南アジアのほかに日本に広く分布しています。本来ならば野山に生息する生き物ですが、最近では自然環境の変化によって都会でも現れるようになりました。詳しい生息域の分布として1950年までは7県でしたが2008年の調査では43都道府県に広がりました。とくに東京での目撃情報が増えています。そのため、騒音や悪臭などの被害の報告が市街地から増えています。ただし、駆除などの対策は鳥獣保護法により禁止されています。駆除が認められる条件としては、有害であることが認められたときのみのため、家屋に浸入されるか農業的な被害が発生した場合に限られます。

ハクビシンはその高い運動性から天井裏などに巣をつくることもあり、その際に多くの被害が発生しています。例えば、糞尿による被害や断熱材をかじったりする被害です。このような具体的な被害が起きた場合には駆除の対象として業者を呼ぶことができます。その際に行う主なハクビシン対策は殺処分ではなく侵入の防止です。なぜなら、ハクビシンを一頭殺しても他のハクビシンが現れるために効果がないからです。そして主な侵入防止対策は移動できそうな木の選定や侵入されそうな隙間をふさいでしまうイヤな臭いの出る忌避剤で追い払うことなどです。個人でもできる対策としては、餌を与えないことや自宅の周辺の雑草を刈ることなどが挙げられます。